2010-08-17 22:24:20 PST

柔軟なエアフローを構築できるミドルタワーケース、Cooler Master「Centurion5 II」

 Centurion5 IIのパフォーマンスを調べるため、ストレステストと各種ベンチマークテストを行うとともに、CPUファンとグラフィックスカードファンの5cm手前に温度センサーを取り付けた。さらにHDDの排熱の影響を調べるためにHDDの後ろ5cmのところにも、もう一つ温度センサーを装着した。
 テストシステムにはマザーボードにはGIGABYTE TechnologyのIntel X58マザーボード「GA-EX58-DS4」にIntel Core i7 965 Extrem Editionを搭載。グラフィックスカードには、ATI Radeon HD 5850を使用。室温26℃の状態で、3DMark VantageやPC Mark Vantage、バイオハザード5ベンチマーク(1時間ループ)、OCCT 3.1.0(3時間)による、約6時間のストレステストを行なった。

CPUまわりの温度を調べるため、CPUクーラーの手前5cmの部分に温度センサーを取り付けた


グラフィックスカードまわりの温度も、ファン手前5cmの部分に温度センサーを設置


HDDの排熱をチェックするため、HDDの後ろにも温度センサーを設置


 フロントパネルと背面に各1基のファンを搭載するデフォルト状態では、Radeon HD 5800シリーズのように、ケース内にも熱を排するタイプのグラフィックスカードでは、別表のベンチマーク結果のようにケース内部がかなりの高温になることがある。そこで、柔軟なファン構成が採れるCenturion5 IIの強みを活かし、ケース天板部とグラフィックスカード横にあたるサイドパネルにそれぞれ14cmファンを搭載し、ケース内の熱を強制的に吐き出すようにした。すると、グラフィックスカードまわりの温度は安定し、GPUコアの温度も大幅に下げることができた。このエアフローの改善により、グラフィックスパフォーマンスも、別表のベンチマーク結果のとおり、少なからずパフォーマンスが向上していることがわかる。



 一方、フロント14cmファンの効果もあって、デフォルト構成でPCMark VantageのHDDテストを連続して行なっても、HDDの温度は大きく変わることはなかったことには好印象を受ける。その意味では、拡張スロットエリアの制約により、Radeon HD 5870などのハイエンドグラフィックスカードの搭載が難しいことを考えれば、RAID構成にしたり、オーバークロックを楽しむといった用途のほうがふさわしいのかもしれない。
 一方、静音性についてはメッシュ地のフロントパネルと、サイドパネルや天板部にファン用の吸排気ダクトを備えるため、高回転タイプのCPUクーラーと組み合わせると、その音が外に漏れやすいのは確かだ。しかし、逆にハイパフォーマンスシステムを構築しようとした場合、14cmファンが搭載できるメリットは大きく、組み合わせるCPUクーラーやグラフィックスカードによっては、かなり静かなシステムが組める印象だ。

開口部が多いため、静音性は組み合わせるCPUクーラーやグラフィックスカードに左右される


 現在、Centurion5 IIは9,000円弱で入手可能できる。むろん、市場にはこれよりも安い製品は数多く存在するしており、ハイエンドグラフィックスカードを搭載できるだけのスペースを持ち合わせていないPCケースに9,000円弱の投資をする価値を見いだせるか否かで、本製品の評価は変わってくるだろう。しかし、ケース内に熱がこもることでPCパーツが故障することも少なくないことを考えれば、システム構成に応じて柔軟なエアフローを構築できる本製品のメリットは大きい。その意味では、ハイエンドグラフィックスカードは必要ないが、各パーツがよく冷やせるPCケースを探しているユーザーにとっては、有力な選択肢になるはずだ。

(text: 本間 文 Bun Honma)



Cooler Master
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製品情報
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